精油の芳香成分類ってなぁに?

こんにちは
メディカルアロマスメシャリストのKAZUEです。
皆さんは、精油(エッセンシャルオイル)の香りを嗅いだことはありますか?
同じ精油の香りを嗅いで、「あぁ〜いい香り!この香りとっても好き♡」と思う人や
「この香りは、あまり好きではないなぁ〜」
など、
人によって香りの感じ方が違います。
精油は、香りを嗅いで「リラッックスする」とか「リフレッシュする」だけではなく、香りの成分を調べるとお薬のような作用があることがあるんです。
精油の成分分析表から見る成分
ガスクロマトグラフィーという機械で成分を調べると、この精油にはどのような成分が入っているかわかります。
それにより、芳香成分類と芳香分子がわかります。
精油の成分では、
○○○○類 の △△△△△ と表すことが多いです
↑ ↑
芳香成分類 芳香分子
モノテルペンアルコール類 の リナロール

この画像が、ガスクロマトグラフィーによる成分分析表です
精油を調べることによって、どの成分がどのくらい入っていて、どのような作用するのか理解できるとメディカルアロマテラピーとしてご家庭の健康管理に役立てることができます。
カタカナばっかりですが、メディカルとして使う場合この成分分析表がとっても大事なんですよ。
このグループには抗感染作用があります。
精油の芳香成分類にはどんなものがあるのか?
1.テルペン系アルデヒド類
モノテルペン炭化水素類などテルペン系の骨組みにアルデヒド基(−CHO)という官能基がついた芳香分子のグループです。
2.ケトン類
モノテルペン炭化水素類などテルペン系の骨組みに酸素(O)が、二重結合してできている芳香分子のグループです。
3.エステル類
有機酸(カルボン酸)とアルコールが結合した芳香分子のグループです。
4.モノテルペン炭化水素
イソプレン C5H8の分子式が2つでできている芳香分子のグループです。
5.セスキテルペン炭化水素類
セスキテルペン炭化水素類は、イソプレン(C5H8)が3つでできている芳香分子のグループです。
6.モノテルペンアルコール類
イソプレン(C5H8)が2つ結びついたモノテルペン炭化水素類に水酸基(−OH)という官能基がついた芳香分子のグループです。
7.セスキテルペンアルコール類
セスキテルペンアルコール類は、イソプレン(C5H8)が3つでできているのセスキテルペン炭化水素類に水酸基(−OH)という官能基がついた芳香分子のグループです。
8.ジテルペンアルコール類
ジテルペンアルコール類は、イソプレン(C5H8)が4つに水酸基(−OH)という官能基がついた芳香分子のグループです。
9.酸化物類
酸化物類は、モノテルペン炭化水素類など、テルペン系の骨組みの中のふたつの炭素がエーテル結合(−o−)で繋がってる芳香分子のグループで、オキシド類とも呼ばれます。
10.芳香族アルデヒド類
ベンゼン環という6角形の骨組みの炭化水素にアルデヒド基(−CHO)という官能基がついた芳香分子のグループです。
11.フェノール類
ベンゼン環という六角形の骨組みの炭化水素に水酸基(−OH)という官能基がついた芳香分子のグループです。
12.フェノールメチルエーテル類
ベンゼン環という六角形の骨組みの炭化水素の炭素とメチル基(CH3)がエーテル結合(−O−)で繋がっている芳香分子のグループです。
13.ラクトン類
精油の中で分子量が一番大きく、抽出されにくいのでラクトン類の◯◯作用を使う機会が少ない。
芳香分子名の語尾は「~オン」「~イン」「~エン」「~フタリド」と多種多様です。
このグループの芳香分子のいくつかに、光毒性(日光に当たるとシミになる)があるものをまとめてフロクマリン類と呼びます。
芳香成分類の中にたくさんの芳香分子が含まれている
精油の成分はまだ解明できていないものもありますが、200〜300種類の芳香分子があるとされています。
メディカルアロマで使う場合、芳香成分類の作用よりも芳香分子の作用を重視していくことが多いので、一緒に覚えるのがいいですね。